2012年07月
2012年07月26日
40年前の鼓動

7月3日、イタリアの名匠が他界した。
世界的カーデザイナー、セルジオ・ピニンファリーナ。
“スーパーカー世代” なら一度は耳にしたことがある名前。
40歳前後の男性陣はリアルタイムで体感した「スーパーカーブーム」
昭和50年過ぎと記憶しています。
TVのゴールデンで専門番組が放送されるほどの熱狂ぶり、
スーパーカー消しゴム(消えない!)、ドリンクの王冠裏に人気車がプリントされた物、
スーパーカーカード、ポスター・・・。
親に無理言って買ってもらった自転車はスーパーカーライトでした。
競馬場や空き地を借り切りスーパーカーのシートに座らせるだけで1,000円!ってイベントを
主催した興行師もおり、ダンボール箱に札があふれるほどのまさにドル箱イベントだったようです。
登校時に偶然カウンタックがすれ違った時の男子連中はそれはもうハイな状態になり
大騒ぎだったのは言うまでもありません(笑)。
学校に着いた後もその時の余韻で心臓がバクバクいってました。
写真はピニンファリーナ氏が1970年に発表したフェラーリ512Sベースのコンセプトカー。
極限まで抑えられた車高、タイヤがフェンダーから露出する手法は
今でもトラッキンのハードカスタムで見かけます。元祖ボディドロップか?
ネットなどない当時は情報にもタイムラグがあり、その信憑性もあやしい。
カードに印刷された画像も粗くてコピーのようなクオリティ。
内外の情報がそのまま時間差なしで入る現在とは雲泥の差です。
しかし、ぼやけた情報だったからこそ想像力が掻き立てられ、夢が膨らみ、
現物を目の当たりにした時の感動はより一層大きなものになったのかもしれません。
TRUXJapan
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